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仮彼氏。

第15章 番外編。




「いきなりなんなの!?」

色とりどりの花が咲き乱れるバルコニーに着き、掴まれていた腕を振りほどく


「好きですか?」

「は…?」

「私のこと、好きになりましたか?」

思わずポカーンと口を開けてしまった

なんで今そんな質問……



「…あれからもう一年近く経ちます」

「……」

「あまりたらたらと付き合わせるのも悪いかと思いまして…

佳奈様がお望みなら、今すぐにでも別れますが」

淡々と話す高木

どうして…!


「どうして無理矢理付き合わされて、いきなり別れ話聞かされなきゃなんないの!?

私が主人なのに、いっつも高木に振り回されてっ…


一年!

一年も高木の恋人やらされて…!

意味分かんないって思ってたのに、気付いたらなんか楽しくなってた……


どうすればいいの!?

私高木のこと好きになっちゃったじゃん!

どう責任とってくれんのよっ……」


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