仮彼氏。
第16章 番外編2。
「走れ!」
「えっ!?」
戦わないのかよ!
「…警察とか来たら厄介だろ」
「あー…」
そういうことね。
「というかもっと速く走れよ!」
「無理!ってかもう力入んない……」
媚薬のせいなのか、どんどん体から力が抜けていく
「しゃーねーな…ほら、乗れ」
「は!?」
目の前でしゃがむ優
これって、おんぶ…!!?
「やだよ重いもん!」
「あ?俺の筋力なめんなよ
早く乗らないとあいつら来るだろ!」
優の言う通り、男たちが走ってこっちに向かってくるのが見える
もーーーーう!!!
「重いとか言ったら殺すから!」
「はいはい、ツンデレはいいから」
「っ…!//」
わざと体重をかけるように優の背中に飛び乗った
「うっ…」って声が聞こえたのは、まあ無かったことにしよう