仮彼氏。
第16章 番外編2。
「っ…!!」
薬指に、キラキラの指輪
なにこれ?夢…?
「…返事は?」
「!!」
起きてたの!?
「ねー、返事」
「……」
寝たままニヤニヤ顔で私を見つめる優
イライラして今すぐ殴るか蹴るかしたいんだけど…
ガバッ
「っ…!」
「ばかっ」
思いっきり抱きついて、優の胸に顔を埋める
「…これはOKってことでいいの?」
「浮気疑惑をきちんと弁解して、私の親に挨拶行って、千晴たちにも挨拶行ったらいいよ」
「まだまだ道のりは長いな……」
溜め息を吐く優
でもその顔は、馬鹿みたいに晴れやかだ
「好き」
「え?何?もう一回言って?」
「やーだよーっだ!!」
ベーっと舌を出して、優にでこぴんする
痛がる優の頬に、チュッと口づけた
「…うそ、大好き!」
♥END♥