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手探りな絶望

第1章 流星

珍しく
澄んだ空を見上げていた



いつもなら

うつむき



ただ
前へ
前へと
足を進める

自分の足先を
見つめながら歩いているのに




なぜだろう



誰かに呼ばれたように

俺はふと
空を見上げた






わぁ…





風もなく
冷たく澄みきった空気




その向こうには



一面の星空が

広がっていた






そして
俺は見たんだ






ひと筋の


流れ星を…

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