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手探りな絶望

第9章 衝撃


プルルル・・・・
プルルルルル・・・


え?!

冬実?


急に鳴りだした音に
慌てて
携帯を見ると
画面には



寺田  の文字。



なんだよ
くっそ・・こんな時に・・・




「なんだよ寺田ぁあ~!!!」




「おいおい
機嫌わりぃなぁ

つか・・ご機嫌なのかよ
おい、酔ってんのか??」




「うるさい
ほっとけ!」



「さっきお前んち通ったら
車があったからさ
ちっと電話してみたんだよ

昼間っから
酒飲んでんのか?

どうしたんだよ
てか、お前会社は?」




「ほんっと
うっせぇなぁ

ほっとけよ

だいたいお前は
いっつもそうなんだ

俺が
なんかあったら
そうやって
電話かけてきやがって

勝手に家にきたり
世話やいたり
しやがって

いっつもいっつも


そうやって


そうやって・・」





「冬実ちゃんと
なんかあったのか?」











「冬実

いなくなった






貸したら



いなくなっちまった」







「うそだろ・・」






「うそじゃねぇ・・」





「そんなはずねぇよ

さっき
俺、冬実ちゃん見たぞ」






「・・え?」

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