テキストサイズ

手探りな絶望

第11章 千夏


千夏からの
電話が途切れたあと
俺は
あてもなく千夏を探し続けた

自転車をこいで
汗だくになりながら
景色のいい場所を
必死で探し続けた


それでも全然見つからなくて

なんか

すげー怖くなって

寺田に電話したんだ



一緒に探してくれって



寺田が
俺と合流した時

俺は

寺田の顔を見た途端
大泣きしてしまった



わかんねーけど
なんか
めちゃくちゃ不安で
すげー泣いたんだ


あん時

ストーリーメニュー

TOPTOPへ