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手探りな絶望

第16章 別離


緊張して


というより

なんだか・・怖くて


俺のカラダは
ちょっと
おかしくなっていた


ドキドキが
半端なくて
鼻血が出そうで

吐きそうだった



それでも必死で
言わなきゃって
思ってた事を
言い終えると


なんだか
気がぬけたように
ぼーっとしていた


冬実の首は
相変わらず
赤く

耳から
桃のような頬まで
まだらに赤く染まっていた


涙を
流すわけでもなく


ただ
じっと
うつむいたまま




時が流れていた

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