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手探りな絶望

第4章 野球

店に入り
俺は奥の個室に入った

佐々木冬実も
何度か来たことがあるのか
個室に疑問もなさそうで
特に迷いなく
靴を脱いでいた



最初は
佐々木冬実が
この店を知ってることに
ちょっとがっかりしたけど

まぁ

ある意味

よかったかも
しれないと思った



酒も料理も美味い
と言う理由で
この店を選んだけど

座布団に座り
個室の引戸を閉めて
ふと思ったんだ


個室で鍋とか


深い仲の
2人がやるよーな
ことじゃね?




って。

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