高校変革期
第2章 カーテンの隙間
放課後
私は保健室を訪れた
独特の薬の匂いに
軽く顔をしかめる
「失礼します
保健委員の仕事で来ました」
パソコンを打つ手を止めて
保健医がこちらを向いた
高校生の私たちから見たらおばさんだけど
普通に美人で生徒からも慕われている人だ
「あー、ちょうど良かった
やってもらいたいことは色々あるんだけど
ちょっと私抜けるから
ここに居てくれる?」
「あ、はい」
間の抜けた返事になってしまった
「けが人とか具合悪い子とか来たら
しばらくしたら私来るからって言って
様子見てあげてもらっていい?」
うわ
めんどくさ
「わかりましたー」
「ありがとう!
できるだけ早く戻ってくるから
よろしくね」
そう言って歩き出した保健医だったが
突然またこちらを向いてそっと耳打ちした
「今ひとりベット使ってるから
気使ってあげてね」
「はーい」
ああ、だからひとつだけ
カーテンが締まってるのか
私は保健室を訪れた
独特の薬の匂いに
軽く顔をしかめる
「失礼します
保健委員の仕事で来ました」
パソコンを打つ手を止めて
保健医がこちらを向いた
高校生の私たちから見たらおばさんだけど
普通に美人で生徒からも慕われている人だ
「あー、ちょうど良かった
やってもらいたいことは色々あるんだけど
ちょっと私抜けるから
ここに居てくれる?」
「あ、はい」
間の抜けた返事になってしまった
「けが人とか具合悪い子とか来たら
しばらくしたら私来るからって言って
様子見てあげてもらっていい?」
うわ
めんどくさ
「わかりましたー」
「ありがとう!
できるだけ早く戻ってくるから
よろしくね」
そう言って歩き出した保健医だったが
突然またこちらを向いてそっと耳打ちした
「今ひとりベット使ってるから
気使ってあげてね」
「はーい」
ああ、だからひとつだけ
カーテンが締まってるのか