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高校変革期

第2章 カーテンの隙間



はあっと大きく息を吐いて

「ありがとう」

と佐々木海人は言った

「ううん大丈夫」

できるだけ愛想よく答えて
私はベッドを離れた

静かにカーテンを閉める

カーテンの外は窓から差し込む日光で明るくて
眩しいくらいだ

閉め切ったカーテンの奥からは
物音ひとつしなかった

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