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恋歌月(れんかげつ)

第9章 浮気、続

あの二人は抱き合ってキスをしていた…

嘘じゃなかった……

私は気付かれないようその場から離れた…

教室に着くと大粒のしょっぱい涙が止まらずに頬を伝った

ガラッ

教室の戸が空いた

涙を拭って平然な顔を装って振り返ると彼氏がいた

笑顔だった

私も笑顔を作った

でも…

あたしはついに……

自分の首を絞めはじめた

彼氏は叫んだ

止めに入ろうとしてくる

でも構わなかった…

私は近寄らないでと言いたかった

助けないでほしい

こないで…

辛くなるだけだった…

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