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恋歌月(れんかげつ)

第12章 重なる手

学校帰り

私はその気になる人と帰ることになった

いろんな話しができた

楽しかった

私は言いたくて仕方なかった言葉を夜

電車が来る前に言った

好きって

彼は間を置いたあと

俺もです

と言ってくれた

思わず手を握ってしまった
離さないように

そしたら言われた

君の手は小さいね

君だって大きいじゃない

そう言いかえして

二人で重なり合う手を合わせた

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