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叶わぬ恋でも君のために。

第17章 切ない再会と悲しい初対面

「わかったよ…俺も、俺なりに前に進んでみる。

振り向かせようとするんじゃなくて

好きな人の支えになれるように
頑張ってみるよ…。」



智哉…。




「なーんてカッコいいこと言ったけど
難しいな…。」


「…フフ…。」


「笑うなよ、これでも本気で悩んでるんだぞ。

あの時眞子と別れるんじゃなかったー。」


「まだ言ってるの?」


「まだ言うよ。

まだまだ言うよ。


辛いなー。辛すぎる。」



可愛い仔犬のように悄気ている智哉。



「フフ…智哉…ありがとう。」



「いいえ、どういたしまして。」




智哉はそう言って、笑ってくれた。







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