叶わぬ恋でも君のために。
第20章 君のためについた嘘。
「眞子ちゃんと結婚しなかったこと、
一生後悔すればいい。」
秀ちゃん…酷いよ…。
いくら秀ちゃんでも許せないことがある。
「秀ちゃん、やめてっ!
どうしてそんな酷いこと言うの?」
そう言いながら奪い返したスマホの通話は
既に終了していた…。
「秀ちゃんっ、
智哉が何をしたっていうのっ?
秀ちゃんに言われなくても
智哉は後悔してるの。
充分傷付いたの…。
私のために…
私のために智哉は別れを選んだの。
秀ちゃんとは…
違うのよ…。」
智哉は…私を今でも大事にしてくれてる…。