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叶わぬ恋でも君のために。

第21章 自分のために。

珍しく智哉に食事に誘われて
仕事終わりに智哉の運転でお店に向かった。


行きたいレストランがあると言われ
辿り着いたのは…


数年前、智哉にプロポーズをされた場所だった。


「智哉…このお店…。」


「予約してある。

さっ、入ろう。」



智哉は助手席のドアを開け、戸惑う私をエスコートしてくれた。



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智哉はいつものようにくだらない話をして
私を笑わせてくれた。


居心地の良い時間だった…。



デザートを食べ終えた時、







「眞子…。」




智哉の顔からは、さっきまでの笑顔が消えていて
珍しく、緊張しているのが伝わってきた。










「眞子…。





これで最後にするから、
もう一度だけ…言わせてほしい。」

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