テキストサイズ

叶わぬ恋でも君のために。

第21章 自分のために。

俺はずっと考えていた。


彩がどうしてあれほどまでに拓実に会いたがっていたのか。


拓実と二人で会うようになったのか。



拓実が彩をまだ好きだったとわかって…
もしかしたら彩も拓実のことが好きなんじゃないかと思い始めた。


俺は拓実と彩のために…


彩に別れを告げた。


“拓実のことが好きなの?”と聞いても彩は何も答えなかった。


俺のことが、好きだとも言わなかった…。



その頃から俺は部屋にこもるようになっていった。


友達も居なくて毎日勉強ばかりで孤独だった。


そのうち俺は…真面目に勉強するのを止めた。


と言ってもある程度までは頭に入っていたし
する必要も無いくらいだったんだけど。





どうして俺ばっかり…


やりたいなんて思ってないのに…



このまま俺の人生が終わっていくのかと思ったら急に馬鹿らしくなったんだ…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ