テキストサイズ

叶わぬ恋でも君のために。

第22章 君と生きる。

「だから…


ごめんなさい…。」



















「…謝るなよ…。


謝る必要なんかない…。」





はあーー、と溜め息をつく智哉。





「もっと悪い男になれたら奪えたのかな…。」




「…?」



「…いや、なんでもない。


眞子が幸せなら、それでいい…。」







「…ありがとう。」




「そんだけ御礼を言えるのも今日までだ。


週明けから俺を振った腹いせに上司として
こきつかってやるからな。」



覚悟しとけよ、と強気なことを言っている智哉だったけど




この日の夜…







彼が眠れない夜を過ごしたなんて



私は知ることはなかったんだ…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ