テキストサイズ

叶わぬ恋でも君のために。

第6章 君に溺れていく…。

「眞子ちゃん?」


私は君から離れることも出来ずに
腕の中に埋もれた。



「秀ちゃん、もう眠い…。

このまま眠っていい?」



「いいよ…。」



君の心音と、私よりも早く聞こえ始めた君の寝息を子守唄にしながら


私もようやく眠りについた。














私は知らなかった…。



君の気持ちなんて、
何一つ気付いていなかったんだ。






君が話す言葉の中に嘘が隠れていること






そして---



君はこの時、まだ眠っていなかったこと






私の寝息を聞きながら
安心するように眠りについたのは




君のほうだったなんて…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ