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『命』について考える

第4章 「死にたい」の意味

もちろん、そんなことで死ねるほど世の中あまくありません
(だいたい、そんなことであっさり人が死んでたら、小学校の図工で版画作成とか、家庭科で調理実習とか、危なくて出来ませんね)

すぐに固まる血を見て「あれ、傷が浅かったかな?これじゃ死ねない」ともう少し力入れて切りつけてみたり、何度か試しましたが毎回撃沈。
これじゃ駄目なのか、と今度は「飛び降り」を目論んで放課後の人のいない時間を見計らって教室の窓枠によじ登り、窓からの飛び降りを計画しましたが、友人に見つかり引き留められ断念。
「死にたい」とぼやいたら、
「この高さじゃ落ち方にもよるけどきっと死ねずに大怪我だよ」と言われました(ちなみに3階)
ただ、友人に引き留めて貰ったことで少し勇気が湧いたと言うか
「自分も生きてて良いんだ、価値があるんだ」と嬉しくなり、それからはリスカも飛び降りの真似事もしなくなりました。
ただ、学校へは通えたけれど、教室へは行きづらく…(私を引き留めてくれたのは、学年は同じだけど違うクラスの友人で、私をイジメていたのは同じクラスの子だったので)
学校には行くものの、頭痛、腹痛など、何かしら理由をつけては保健室で横になってたり、カウンセリングルームに避難したりしていました

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