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『命』について考える

第21章 横井庄一氏に学ぶ

そこまでして、逃げ続けてでも28年間を生き延びる事が出来たのは
「生きて日本に帰りたい」
という、強い思いがあったからだそうです。死んでしまったほうが楽なんじゃないかと言うほど過酷な状況であっても、
「苦労して自分を育ててくれた母親に、親孝行するまでは死んでも死にきれない」
という強い思いが生きる原動力だったそうです。
生きたい、必ず生きて帰る、生きる為に辛く苦しいサバイバル生活を耐え抜く覚悟と、育ててくれた母親への感謝と、そして少しでも生活を良くするための研究、試行錯誤、創意工夫…。

どんなに苦しくても希望を捨てない心。
これは「生きる」為の極意ではないでしょうか。

1972年に帰国後、結婚もし、様変わりした戦後の日本にしっかり適応されて、1997年に82歳でお亡くなりになるまで、しっかりとその人生を生き抜かれました。

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