
ワタシの履歴
第16章 逆療法
そして私は、まゆみサンにつきながら一通り仕事を学び、3日目に一人立ちをした。
でも、大ママもまゆみサンも常に私を気にかけてくれて、お客様が抱きついたりすると、
「ちょっと~!新人なんだから別料金とるよ~!」
と言って、フォローしてくれた。
ある時、私が座る時に、そこにお客様が手を置いて私が上に座ってしまった。
すごくビックリして、その時は「やだ〜」なんて笑ってごまかしたけど、やっぱり怖さが蘇ってきて、トイレに行くと言ってトイレで泣いてしまった事があった。
その時も、まゆみさんはすぐに気付いてトイレに来てくれて、泣いていた事を悟られないように返事したつもりでも、鍵を閉めていた私に「大丈夫?一回開けて?」と言って、開けた私の顔を見て抱きしめてくれた。
そのお客様にも、「も〜まだ新人なんだし純粋なんだからやめてよね!」と、注意してくれた。
そんな優しいまゆみさんの元だから、私は頑張れる事が出来たのだと思う。
一週間が経ち、それなりに話を出来る様になった頃、いつものお客様が若い人を連れて来た。
その人はだいぶ飲んでいたようで、挨拶をすると、すぐに私にもたれかかって寝てしまった。
私はまだ男の人への恐怖はあったが、お客様の頭を振り払うなんて事は出来なくて、そのままいつものお客様を接客した。
次の日、その若いお客様が一人で来店し、急に私に頭を下げて謝った。
「昨日はすみませんでした!」
『え?』
でも、大ママもまゆみサンも常に私を気にかけてくれて、お客様が抱きついたりすると、
「ちょっと~!新人なんだから別料金とるよ~!」
と言って、フォローしてくれた。
ある時、私が座る時に、そこにお客様が手を置いて私が上に座ってしまった。
すごくビックリして、その時は「やだ〜」なんて笑ってごまかしたけど、やっぱり怖さが蘇ってきて、トイレに行くと言ってトイレで泣いてしまった事があった。
その時も、まゆみさんはすぐに気付いてトイレに来てくれて、泣いていた事を悟られないように返事したつもりでも、鍵を閉めていた私に「大丈夫?一回開けて?」と言って、開けた私の顔を見て抱きしめてくれた。
そのお客様にも、「も〜まだ新人なんだし純粋なんだからやめてよね!」と、注意してくれた。
そんな優しいまゆみさんの元だから、私は頑張れる事が出来たのだと思う。
一週間が経ち、それなりに話を出来る様になった頃、いつものお客様が若い人を連れて来た。
その人はだいぶ飲んでいたようで、挨拶をすると、すぐに私にもたれかかって寝てしまった。
私はまだ男の人への恐怖はあったが、お客様の頭を振り払うなんて事は出来なくて、そのままいつものお客様を接客した。
次の日、その若いお客様が一人で来店し、急に私に頭を下げて謝った。
「昨日はすみませんでした!」
『え?』
