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ワタシの履歴

第18章 期待

私と彼は、ほどなくして半同棲をした。

龍平は、国家施設の中の寮に住んでいて、門限がある。

その為、お互いに会う時間がほとんど無かったのだ。

でも、外にアパートを借りると、門限はなくなる。

だからある日、龍平が『一緒に居る時間を作りたい』と言ってくれて、私は貯金が無かった彼の2倍分のお金を出して、部屋を一緒に借りた。

『ホテル代が毎回かかるなら、部屋を借りた方がいい』とも言っていたが、それも分かる。

私は実家から40分~1時間近くかけてキャバに通っていたから、彼と過ごせるのは仕事前の2時間と、終わってからの2時間だけだったが、夕飯のお買い物を一緒に行ったり、食事を作って一緒に食べたり、そんな時間が幸せだった。

この時、いくつものカケラが見えたが、私は気づかない程、彼がスキだった。


…見えないフリをして、自分を誤魔化していたのかもしれないが…

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