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ワタシの履歴

第19章 現実

『合わせると120万!?』

その日1日はもう、仕事にもならないし、家事も手につかなかった。




『もう少しで帰ってくる時間だ…どうしよう』

不安とショックでいっぱいだったが、この頃の私はまだ完全には大人しくは無かった。



午後6時過ぎ…夫が帰ってきた。

「お帰り」

とだけ言い、夕飯の支度を続ける。

いつもと様子が違う事に気付いた夫は

「なに?どうした?」

私は覚悟を決めて夫の目を見て聞いた。

「…借金って、いくらって言ってたっけ?」

ちょっと焦った顔をする龍平。

そして、察知したかのように素直に答えた。

「…120万なんだ…」

「どうして?60万って言ってたよね?何で2倍に増えてるの?」

「…色々金かかって」

「その色々を聞いてるの」

「パチスロと…飲み屋」

彼の言う『飲み屋』とは、女の子のいるお店。キャバクラだ。




でも後日、キャバクラだけじゃない事が分かったんだが…

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