テキストサイズ

ワタシの履歴

第21章 選択

この頃、私は夫の言いなりになりつつあった。

飲み屋は相変わらずに行っていた龍平。

独身の頃よりははるかに減ったが、月に最低でも2度は行っていた。

借金があるのに…1回に簡単に1万は使う。

しかも、見栄っ張りな彼は、後輩をおごったり。そんな時は2~3万。

人に誘われれば、迷う事なく行く。


男の社会としては、良くある事だとは思う。

でも彼の場合は違う。

自分が行きたいから、後輩を誘う。
行きたいから、おごる。

一人だと、私に言い訳がつかないから。

そんな時じゃなくても、飲んでいて気分が良くなると、おごる。

人に誘われて行くのは、行きたいのももちろんあるが、お金が無いだなんて言えないから。


分かるけど…


妻としては、たまには断って欲しい。

借金あるのに、わざわざ更に借金してまで、人におごっては欲しくない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ