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好きになっちゃだめッ!!

第9章 黒い影

『私に…同情なんて…「してないよ」』


『……え?』


「同情なんてしてない…本気で…好きなんだ…」


鼓動が微かに速くなる。



冷たかった風も今は少し暖かく感じた。



『俊…私…分かんない…』


「うん…いいよ……………ゆっくりでいいから……………」



『ぅん…ごめんね…』


パッと俊が離れる。


「帰ろう」


そして手をスッと手を出す。


私はギュッと俊の手を握った。





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