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好きになっちゃだめッ!!

第9章 黒い影

***


『いやぁぁあ!!!!!』


「……………ッ」


フラフラと座りこむセナ様。


掌から血が滴っている。


「お前なんて…………!!」


血のついたナイフをもう一度振りかぶる。


その時。


パァンと銃声が響いた。


「う"ぎゃあ"!!!!」


奏の手からナイフが落ちる。


私は慌てて蹴り飛ばした。



「聖奈!!!!」


銃を撃ったのは俊だった。


俊の後ろから警察官がぞろぞろと入ってくる。


「聖奈!!大丈夫か!?」


俊が駆け寄ってくる。


『それより…っセナ様がっ』


セナ様の手から大量の血液が流れ落ちる。


「セナ様!!!早く救急車に!!!」


運ばれていくセナ様。



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