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オス奴隷

第7章 再会の喜び、別れの悲しみ




「優哉‥俺とは住めないかな‥‥?」


泣きそうな顔をしている
兄貴を見て俺まで泣きそうになる。


今思うと一番可哀想なのは
俺なんかじゃなくて兄貴だ。



俺が家を出て行く前は
暴れるお父さんを止め、
家事で大変なお母さんの
手伝いをして弟の俺は
一人で出て行き、行方不明。

そのあとはお父さんも
お母さんも死んで、
一人で、親戚の家に行き
機嫌をうかがいつつ
住んでいた。


俺は何しているんだろう。


今ここで兄貴を
置いて行っては
ダメな気がする。



 

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