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第2章 一ヶ月前



入院した彼は
僕の知らない
彼になる


親戚の老夫婦と
敬語で話す彼


老夫婦は僕に
「お世話になります」と
挨拶をしてきたが


僕は「いいえ」と
首を振った


そして郵便受けに届いた手紙を
彼に手渡し


必要な書類と
委任状を受け取り
病室を出た


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