「俺は、男だ!クソ野郎」
第6章 何で俺…女装してんの。
「何って……そりゃあ、消毒だよ」
口角を上げながら『最終手段』という始末。
そして、俺目掛けて
シュシュッと勢いよく香水をかけてきやがった。
「や、やめろって!」
こんなのただの嫌がらせだ。
そんなにかけると
気分が悪くなるだろうがっ!
少しは、こっちの気持ちも考えろ…。
大悟は、やっと満足したのか
香水をしまってくれた。
「俺と同じ匂い…」
小さく微笑みながら呟いている。
…そうだろうな。
呆れてものも言えん。
「とにかく、二人とも。今は授業に集中しろ」
教卓の前では、先生が睨みながら
注意してきた。
すると、
肩にポンと手を置かれ
「…岬?後で、遅れてきた理由聞くから覚悟しててね」
ゾワッ
俺の体は、
その言葉に震えあがった。
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