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ひまわりのキミ。

第10章 ひまわりのキミ。8

「夏休みに入るからと言ってハメを外さないように。宿題をガッツリ出すから、やらなかった奴は補習が待ってるぞ」


今日は一学期の終業式。

待ちに待った夏休みだから、楽しみだ。

さきちゃんと遊ぶ約束をした。

エンジョイ出来るといいなぁ。





「夏子!」

夏休みが始まって二週間後。

さきちゃんと夏祭りに行くことになった。


「遅くなってごめん~」

「ううん。私も今来たところだよ」


久し振りの浴衣に少しだけ緊張する。


「じゃあ今日は、思いっ切り楽しも!」

「うんっ」


お祭会場は人で溢れ返っていた。


「すごい人ね」

「だね…」


私達は、まずはかき氷を食べることにした。


「…それで?朝日奈はどうなった訳?」


さきちゃんがそう聞いてきた。

てっちゃんか…。


「もうずっと連絡とって無いよ」

「そう…。諦めたの?」

諦めたというか…。

もうよく分からない感じ。

てっちゃんを思えば苦しくなるだけ。


「まだ、分かんない…」

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