
好きって言ってもいいですか?
第2章 いつもの日々
ぴょんびょん跳ねてる
由梨を見てあたしは
「どしたの?」
と答える
「読んでほしい本があるんだ!」
「まぁた恋愛系?」
「もちろん!出てくる男の子、かっこいいんだよー♪」
由梨はよくあたしに
小説を貸しに来る
別に貸してーって頼んでないに…
でも全然迷惑じゃない
ものすごい笑顔で
小説の説明をしてくれるから
あたしまで笑顔になっちゃう
でも、
由梨は絶対恋愛小説しか
オススメしに来ない
初恋すらまだな奴に
ケンカを売ってんのかって
思うけど……
でもそこが
由梨っぽいなって思って
許しちゃう
