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涙も出ないくらいに。

第1章 偶然の再会



中学をついこの間卒業したばかりの私、

忍田 琴名 (しのだ ことな)は入学した高校から帰るために

ホームで電車を待っていた。


「なかなか来ないな…」

電子掲示板に表示されている時間は

とうに過ぎているというのに、

電車は一行に来る気配がない。


まあよくある遅延だと思い、

カバンからケータイを取り出そうとしたその時だった。















「お!忍田じゃん!!」























そこには中学の同期だった、

湊 柊 (みなと しゅう)の姿があった。

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