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涙も出ないくらいに。

第2章 待ち合わせ

あれから2週間くらいたった。


湊とはあれ以来、ほとんど毎日連絡を取るようになっていた。


今日はこんなことがあっただとか、

相談や愚痴も話すようになっていた。


異性であるせいなのか、

そんなに気を使わなくてもいいし

何しろ自分とは違った視点で物事を言ってくれるから、


私にとっては湊と話すことで

新鮮な意見を取り入れることができるようになった。





「琴名〜!また明日ね〜♪」


「うん!また明日〜!!」


同級生に見送られ教室を後にした私は、

早速、鞄の中からケータイを取り出した。


「湊から連絡来てるかな〜?」

ほんの少し淡い期待を抱いてケータイを開くと、

期待に応えるように湊からメールが一件来ていた。








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件名:なあ。
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授業お疲れ様!

今日お前のとこ
部活休みって言ってたよな?

実は俺のとこも今日休みでさー。



よかったらでいいんだけど、
あの駅で待ち合わせして

一緒に帰んねぇ?


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