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顧みすれば

第20章 大人たちの青春

お詫びにロンドンの最高級の店でご飯を奢れと言われたよ。

私も誠一郎もそんなもので済むならと

競うように予約をした。


ちょうど週末だったのでそのまま
私たちはロンドンへ向かい
彩月の気がすむまで食事と酒に付き合った。


私も誠一郎も彩月の懐の深さに
舌を巻いたよ。

絶対許してもらえないと思っていたのに

彩月は両腕に私たちを従えて


「アドバンテージは私よ」


と、とてつもない色気のある顔で言うんだ。


完敗だよ。


これはものにしないわけにはいかないと

逆に闘志がみなぎったよ。




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