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顧みすれば

第26章 禁断の果実

「アミ ごめん」


ロイド王子が耳元で甘く囁く


「ん?」


「アミが何度もキュッっと締め付けるから


 我慢できずに 放ってしまった」


ロイド王子が照れたように


嬉しそうに囁く



「大丈夫です。


 治療でピルを飲んでます。


 あと2年は妊娠したらいけないと


 ドクターから強くいわれましたから」


私がロイド王子に囁くと


ちょっと残念そうな 寂しそうな顔をした


「そうか。

 そうだな。病み上がりだったな...」


まるで自分に言い聞かせているよう。



そして、私をギューッと抱き締めた。



「今日は私の恋人だからな」


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