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顧みすれば

第30章 決意

「私の本名は

 結城 紗英

 と申します」


「は?名前から違うのか?」


「訳がありまして

 父方の姓を名乗っておりました」


「それで?」


課長の眉間には皺が寄っている


「山下家とは幼少の頃 家が隣同士で

 山下社長は父のいない私たちの

 父親代わりのような存在でした。


 中学の頃に私達は引っ越しましたが

 山下社長はその後も変わらず

 面倒を見てくださいました」

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