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「本当に山下の皆様には心から感謝しています

　百合と二人とても優しくしていただいて。

　父を早くに亡くした私たちにとって

　おじさまは本当に父のように温かく

　いつも優しく接して下さいました。


　素敵なお兄様も二人もいたし。


　おばさまにも可愛がって頂きました。
　
　おばさまは母にあまり会えない私たちを

　とても気遣って下さった。

　山下の皆様がいつも寄り添って下さって

　いたから私たちは寂しくなかった。


　本当にありがとうございました」


私は心を込めて礼をした。


「他人行儀はやめてくれ。


　これからも私の娘に変わりはないよ。


　それから今すぐでなくていいから

　妻にも会ってくれないか。

　あれからずっと気にしていてね。

　自分からは会いに行けないようだから」


私は微笑んだ。


「はい。　いつか　必ず」