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顧みすれば

第32章 もう一度 


その時

記憶がフラッシュバックする。





実家の梅の木

小学生だった私は梅の実を取ろうと

枝の先にある実に手を伸ばした


「うーん…」


なかなか手が届かない


「もうすこし」


体をうんと伸ばし


やっと梅の実に手が届いた が


バランスを崩しなんと塀の反対の


歩道へ落ちそうになる


なんとか踏ん張ったが



バキッ



という音とともに枝が折れた





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