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顧みすれば

第32章 もう一度 


「まったく紗英はあぶなっかしいなあ」



あの時のあの声が頭上から聞こえてきた




こわごわ目を開けると


そこには少し日焼けして

大人の色気をまとった



直哉さんの顔があった



びっくりして体を離そうとした瞬間



ギュっと抱きしめられ




「おてんばもほどほどになお姫様」



といって



おでこにチュッとキスされた。


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