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顧みすれば

第36章 愛の国

「紗英、何度でも言うよ





 紗英の願いは 俺が叶える





 たとえ辺境の地でも




 宇宙の彼方でも」





直哉さんが私の瞳を見つめる。





「だから 




 俺の願いをひとつだけ叶えて」







「ひとつだけ?」








「そう、たったひとつでいいんだ」








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