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顧みすれば

第36章 愛の国

私の頬に伝う涙を



直哉さんが拭う。





何か硬いものが




頬に当たった。






「紗英のしあわせの雫」






そう言って直哉さんは





私の左手をとり





薬指に落とした。







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