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顧みすれば

第5章 イントロダクション

出来上がった企画書の第1稿をもって
各部署を走り回る。

担当者と内容を確認しながら
この時間でできる修正を確認する。

一度デスクに戻りグループの女の子に訂正箇所を説明してまた違う部署へと走る。


気がつけば昼をまわっていた。

同じグループの後輩 山根洋子が
近くのカフェの袋をもって立っていた。

「佐々木さんお疲れさまです」

「あ、洋子ちゃん。お疲れ様」

「佐々木さん、忙しく走り回っていたからお昼の用意まだですよね。
サンドウィッチ買っておきましてから
一緒に食べませんか?」

そう言って紙袋を掲げた。

「たすかる。お昼食べれないの覚悟してたんだ」

「そうだと思いました。
 佐々木さん仕事に夢中になるとご飯忘れちゃいますよね」

「そうなの。良くないのはわかってるんだけどさ。
 ほんとにありがとう。お礼に洋子ちゃんの分も払うね。

 休憩室にいこっか」

二人で笑いながら休憩室へ向かう。

ほぼ満席だったがちょうど二人がけのテーブルが空いていた。

「洋子ちゃん何飲む?」

「じゃあ、アイスティーを」

「わかった。持っていくから先に行ってて」

洋子ちゃんが先に席に向かった。
私はコーヒーとアイスティーをもって
洋子ちゃんの待つ席へと向かう。

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