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顧みすれば

第38章 愛の行方

「ロイド王がまだ王子の時代

 生涯たった1度だけ愛する人と

 恋人としてデートをした。

 その人と結ばれることはなかったが

 その日を忘れられなかった王子は

 彼女を想って学校を作り

 その学校に彼女との想い出をちりばめた...


 だって  素敵♪」


真愛が興奮しながら


解説を読み上げる。



「その後 国中に建てられた学校には

 国王の民を愛する証しとして

 ハートのマークが掲げられるようになった


 わーっ 可愛い学校


 こんな学校なら毎日いきたくなるよね


 見てみて」


そういってタブレットを私たちに向ける


私が直哉さんを見つめると


直哉さんはちょっと不機嫌そうだ。



いまだに気にしている直哉さんが


可愛くて笑ってしまった。


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