シュールな関係
第8章 金の切れ目は縁の切れ目
「俺たちってさぁ
身体の相性凄く良かっただろ?
またしてぇと思わない?」
左手で自然に握ったわたしの
手を自分の唇に当てて
甲に軽くキスをする。
あまりにも女に慣れきった態度。
「ごめん
あの日のことはもう忘れたわ」
確かに大和との身体の相性は
いいかもしれない。
だけどね・・・
わたし過去を振り返らなの。
「でも 『ごちそうさま』って
だけ言っておくわ」
「お前それ最悪じゃね?
それにもし反対に俺がしてたら
やり逃げして ごちそうさま?
それにお金まで巻き上げたら
すんげぇ~ ひどい奴って
攻めるだろ?」
図星をつかれ思わず自分に
苦笑い。
「おまえさぁ
俺のセフレにならない?」
「セ・・・セフレ!?
大和 自分で何ってるか
分かっているの?」
「あたり前だろ
セックスフレンドって意味だ」
「それくら分かってるわよっ!」
相変わらずぶっ飛び男だわっ!
でも もう驚かないよ
大和らしい・・・て太鼓判
押してあげる。
わたしね――――
あなたとは一度きりの関係だけで
いいの
今までもそうだったし
一夜のアバンチュールで十分。
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