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シュールな関係

第10章 裏切りの代償って?

激しく雨が窓を叩く音で目が

冷めた。

「痛たたたっ

んん~~っ  5時半か・・・」


なんだか身体やと頭が痛い。

喉がカラカラなのに気づき

昨夜の飲み比べのことを思い出す



そうよ

わたし昨日は大和から20万

手に入れたのよ!!


二日酔いも一瞬にして飛んで

しまうような喜びで鞄を開けるが


「・・・・・・ない?」


あれぇ   マジで?



一体どうしてなのっ!?



鞄を逆さまにして全部だすが

お金だけない・・・


顔面蒼白になりプチパニック!



昨日、帰ってから玄関で

お金が鞄に入っている記憶までは

かろうじてある。


それ以降は―――――――



・・・・・・記憶ない。




今のわたしはベッドの上で

ワンピース姿で寝ていて、

横のチェストには

二日酔いの薬と水が置いてある。



もしかして



は・・・晴人にバレた?




いや絶対にバレてるに決まってる



お金は百発百中 晴人が持って

るに違いない!!



『お金の存在は晴人にバレてるよ

奈緒対策を考えなさい!!』


わたしの脳内レーダーも同じ

反応のようだ。



わたし達 姉弟の間では

どんなことがあっても絶対に

ウソだけはつかないって約束を

決めている。





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