シュールな関係
第1章 安い男
「先輩はどんなタイプが
好きですかぁ?」
わたしの好きなタイプかぁ・・・
一之瀬さんではないことは
確かだな…
「わたしに優しくて
思いやりのある人がいいな」
ポツリと呟いた。
今は事情があって
恋なんてしていないけど
わたしだっていつか甘い恋愛は
したい。
いつか運命の人と
出会えるのかしら……。
「留美はやっぱり
一之瀬さんの顔が好きぃ~」
そうなの・・・
まあ…みんな色々タイプって
ものがあるからね・・・
わたし達の視線を感じてか
一之瀬さん
がふとこっちを見た・・・
気がした。
これ以上絡まれたら面倒だ
「留美 もう一杯ウーロン茶
頼んでて貰える?
ちょっと化粧室行ってくるから」
逃げるように
その場から一時避難した。