 
シュールな関係
第14章 真実と嘘は紙一重
「奈緒先輩 資料そろいましたかぁ?」
ご機嫌な留美が一之瀬さんと入れ
替わりで資料室に入って来た。
「何かご機嫌だね!?」
「今 一之瀬さんから
幹事頼まれちゃいいましたぁ~」
「幹事って送別会の?」
「はい そこの入り口で!」
わたしにはもう決まったとか
言ってたくせに~!
「でも幹事みたいなのは邪魔くさ
いからしたくないって
言ってなかった?」
「普通ならする訳ないじゃ
ないですかぁ
でも一之瀬さんです~よ
いろいろ打ち合わせも出来て
親密度アップできるんだから」
とご機嫌の留美
わたしの親密度も分けて
あげたい。
「奈緒先輩
一之瀬さんが気に入りそうな
オシャレないい店ってどこか
ありませんか?」
いきなり留美は来週に40人位
貸切の店って言われて
アタフタしていたので
以前、一之瀬さんと一緒に
行ったイタリアンのお店を
思い出す。
うん あの店ならお勧めだわ。
その後の仕事も忙しくバタバタ
してあっと言う間に夕方になり
大和の約束の時間が近付いた。
 
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