シュールな関係
第24章 番外編 クリスマスの憂心 《大和》
ロビーのソファーに座り
ガラス張り窓の外を眺める。
木々が綺麗に光り
トロピカルな雰囲気と
クリスマスが融合されている。
このホテルに泊まってるから
奈緒もこの景色見てるんだよな?
電話をかけようと
携帯を出していると――――…
「大和?」
聞き慣れた声に反応し…
振り向くと…
そこには雅兄と若菜さんがいる。
「ゲッ~~~~~~ッ!!」
最悪だ
一番会いたくねえ雅兄がいる!
「何だその顔…
『会いたくなかった』って
丸出しの面してるぞ」
そりゃそうだ
会いたくない顔だし。
若菜さんはともかく
雅兄は今、俺の顔を見て
これからの出来事に目を輝かせ
絶対楽しんでるはずだっ
ウザすぎる
ホテルに着くなりマジ最悪な
タイミングだ・・・。
「大和くん
昨日、電話でこっちに来たら
ダメって
言ったの覚えてるよね?」
「そう
――――――……だっけ?」
あの時、キスの事をきいて…
途中から若菜さんの話を
詳しく聞いてなかったから
全然覚えてねぇ…
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