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シュールな関係

第1章 安い男

「先輩 もしかして一之瀬さん

狙ってますぅ?」


潤んだ瞳で一途にわたしを見つめる留美


「狙うって一之瀬さん?

まさかっ~!」


「よかったぁ~~~~!!

一之瀬さん人気あるし

奈緒先輩と仲いいでしょ

心配してましたぁ~」


留美が肩まである巻髪を

クリクリと指でからめながら

こっそりと私に聞いてくるので

「ないないない」

と大きく首を振るわたし。


一之瀬さんに

特別扱いされてるとか 

仲いいって言わるけど

秘書課に異動になるまで営業で

一之瀬さんの下で働いてたから

確かに親しいかも

しれないけど・・・


彼はスパルタで超厳しかったのよ


わたしなんかいつも使い走りされ…


ミスすれば怒鳴りつけられ… 

仕事が終われば飲みに連れ回され

男性同様に手加減されなかった。
 


だから一之瀬さんに

女子扱いされたかしら…って

考えると疑問符が頭の中を

駆け巡るのよ。

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