覗いちゃダメっ
第13章 先に進む為
功一「…」
ホテルで一人
花の帰りを待つ功一
相手は芸能人だし立場もある人間
例え花の存在に気づいたとしても何かが
起きるような事はない
きっとない
はず…
功一「10時…遅いな…」
終演時間は疾うに過ぎている
だけど花が帰って来る気配は一向にない
連絡をしようにも
携帯はないし
今はただ
待つ事しか出来なかった
功一「…!?」
花「ただいま、ごめん遅くなっ…」
功一「…っ」
花「!!」
花の姿を見た途端
何も言わず強く抱きしめた功一
功一「…」
花「こ、功一さん!?」
功一「もう…帰って来ないかと思った…
よかった…」
花「遅くなってごめんなさい…ライブが
少し延長しちゃって…」
功一「…」
花「功一さん?」
功一「謝ってもダメ、今夜は眠らせない
から」
花「あっ…うっ、はいっ…」
功一「ベッド行こう」
花「…」